精選版 日本国語大辞典「駄目」の解説
だ‐め【駄目】
〘名〙
※合巻・偐紫田舎源氏(1829‐42)四「碁を打ち果てて、ここは駄目、そこにも二目と言ふさへも」
② 「だめおし(駄目押)」の略。
※浄瑠璃・三浦大助紅梅靮(1730)三「分別のだめがもそっと足らぬ」
※古川ロッパ日記‐昭和一一年(1936)一二月三日「部屋へ皆集めて、ダメをいろいろ」
④ (形動) 行なっても効果のないこと。何の益もないこと。役に立たないこと。また、そのさま。むだ。
※評判記・野郎児桜(1686)玉川泉之丞「定めてだめのなき御しあん」
※滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)八「此たかい米をだめ(むだ)にくはれてたまるもんか」
⑤ (形動) 不可能なこと。また、そのさま。
⑥ (形動) よくない状態であること。価値が低いこと。どうしようもないこと。また、そのさま。
⑦ (形動) してはいけないこと。やってはならないよけいなこと。また、そのさま。
※多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「『当分居てもらって万事の世話を頼むだ方が可からうと思ふ〈略〉』『不要(ダメ)だ!』と顔を背ける」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報