ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シクスツス2世」の意味・わかりやすい解説
シクスツス2世
シクスツスにせい
Sixtus II
[没]258.8.6. ローマ
ギリシア出身とされる第24代教皇(在位 257~258)。聖人。初期ローマ教会の,最も崇敬されている殉教者(→殉教)の一人。教皇ステファヌス1世(在位 254~257)の死後,257年8月に教皇に選出された。ステファヌス1世の在位中,悔悛した背教者の再洗礼をめぐって一部の東方教会との間に対立が起こったが,シクスツス2世は融和的な姿勢をとり関係を回復した。登位して間もなく,ローマ皇帝ウァレリアヌス(在位 253~260)がキリスト教徒に対する布告を出し,激しい迫害が続いた。258年8月,シクスツス2世は難を避けてアッピア街道のプラエテクスタツスの地下共同墓地に信徒を集め礼拝を行なったが,そこで 4人の助祭,ヤヌアリウス,ウィンケンティウス,マグヌス,ステファヌスとともに捕えられ処刑された。祝日は 8月7日。
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