したが(読み)シタガ

デジタル大辞泉 「したが」の意味・読み・例文・類語

した‐が[接]

[接]《サ変動詞「す」の連用形に完了の助動詞「た」と接続助詞「が」の付いたものから。そうしたが、の意から》前文内容を受けて、それに反するような事柄を述べるときに用いる。だが。けれども。
「いやあ、何も面倒なことなんぞじゃ、―人助けになることだもんだからね」〈島木健作・続生活探求

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「したが」の意味・読み・例文・類語

した‐が

  1. 〘 接続詞 〙 ( サ変動詞「する」の連用形に助動詞「た」と助詞「が」の付いた語。「そうしたが」の略 ) 先行の事柄に対し、後続の事柄が反対対立の関係にあることを示す。話題を広げたり転じたりするのにも使う。であるが。だが。けれども。ところで。
    1. [初出の実例]「ここに若てかをよい者があるはたがこぞ。ふくろうの子ぞ。したか、大になったれば見にくいぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)二)
    2. 「殺したやつもまだ知れず気のどく千万。したが、追付(おっつけ)知れましょと」(出典浄瑠璃女殺油地獄(1721)下)

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