シドンズ(その他表記)Sarah Siddons

精選版 日本国語大辞典 「シドンズ」の意味・読み・例文・類語

シドンズ

  1. ( Sarah Siddons サラ━ ) イギリス女優名優を輩出したケンブル家の出で、悲劇女優として弟ジョン(John Philip Kemble)とともにロンドン演劇界に君臨し、シドンズ夫人と呼ばれた。当たり役はマクベス夫人など。(一七五五‐一八三一

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改訂新版 世界大百科事典 「シドンズ」の意味・わかりやすい解説

シドンズ
Sarah Siddons
生没年:1755-1831

イギリスの女優。名門俳優一族ケンブル家に生まれ,結婚によってシドンズ夫人として知られるようになる。威厳のある容姿態度と豊かな声量によって,当代一の悲劇女優として認められた。当り役は,この時代に流行した英雄悲劇や家庭悲劇の女主人公が多いが,シェークスピアの《マクベス》のマクベス夫人はとくに有名。近寄りがたい人柄のせいで,実生活ではあまり人気がなかった。彼女の弟たちもすぐれた俳優であった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シドンズ」の意味・わかりやすい解説

シドンズ
Siddons, Sarah

[生]1755.7.5. ウェールズ,ブレコン
[没]1831.6.8. ロンドン
イギリスの女優。俳優 J.ケンブルの姉。 1775年 D.ガリックに認められ,当代一の悲劇女優として,ドルアリー・レーン劇場コベントガーデン劇場活躍美貌と豊かな声に恵まれ,気品と情熱にあふれた演技ヒロイックな役を得意とした。マクベス夫人が有名。

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