シヌグ堂遺跡(読み)しぬぐどういせき

日本歴史地名大系 「シヌグ堂遺跡」の解説

シヌグ堂遺跡
しぬぐどういせき

[現在地名]与那城町上原

宮城みやぎ島の琉球石灰岩丘陵上、標高約一〇〇メートル前後の自然段丘上に形成された貝塚時代中期の集落跡。遺跡名の由来は、当地が上原うえはらシヌグ祭が行われる場所で俗にシヌグ堂とよばれることによる。東側崖下には当遺跡からの投棄物で形成されたシヌグ堂貝塚(下層にはさらに古い時期のものがある)万川まんがーとよばれる湧水がある。一九七二年(昭和四七年)の試掘調査により集落跡と確認され、その後八三年から翌年にかけて発掘調査が行われた。これにより合計で竪穴住居跡四二・礫床住居跡一二の存在が判明した。住居跡同士は切合いがみられることから何度か建替えがなされており、一〇棟ほどの規模の集落であったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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