シブノツナイ湖(読み)しぶのつないこ

日本歴史地名大系 「シブノツナイ湖」の解説

シブノツナイ湖
しぶのつないこ

湧別町の北西端、紋別市との境界にあり、北面は長さ二キロの砂洲でオホーツク海と隔てられている塩湖。周囲九・五キロ、面積二・七平方キロ、最大水深三メートル。シブノツナイ川・中の沢なかのさわ川が流入し、増水期は砂洲の東端がオホーツク海に開口する。開口部東側の湿地帯はシブノツナイ原生花園で、アヤメなどが群生している。湖東の海岸段丘には縄文―擦文時代の遺跡が分布する。玉虫「入北記」に「シユフヌヲツナヱと云ふ処ニテ小憩。此奥ニ又沼アリ、周四五里位風景ハ前同断海岸ヨリ隔ツコト大抵百間余ナリ」とあり(安政四年八月六日条)、山川地理取調図には「シユフントウ」とみえる。また「西蝦夷日誌」には「シユフンヲツナイ小川巾五六間、毎には平浜、風有る時破れて馬船、また刳木舟とす。名儀桃花魚有る川と云儀なり土人小屋一軒有

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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