シャノアーヌ(その他表記)Chanoine, Charles Sulpice Jules

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャノアーヌ」の意味・わかりやすい解説

シャノアーヌ
Chanoine, Charles Sulpice Jules

[生]1835.12.18. ディジョン
[没]1915.1.9. ボードマン
フランス軍人江戸幕府が招いたフランス陸軍軍事教官団の団長として,将校4人,下士官 10人の団員を率い,慶応3 (1867) 年1月 13日に来日,幕府陸軍の改革にあたり,鳥羽伏見の戦いののちは陸軍総裁勝海舟に対し,主戦論を説いた。明治1 (68) 年に離日。滞日時代は大尉。 1889年陸相となったが,ドレフュス事件のために辞職

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「シャノアーヌ」の解説

シャノアーヌ Chanoine, Charles Sulpice Jules

1835-1915 フランスの軍人。
1835年12月18日生まれ。幕府がフランスとむすんだ陸軍教官招聘(しょうへい)の契約により,慶応2年(1866)第1次軍事顧問団長として来日。横浜,江戸歩兵砲兵騎兵の編制,教育にあたる。幕府瓦解後の明治元年帰国。のち陸相になるが,ドレフュス事件再審に反対して辞職。1915年1月29日死去。79歳。ディジョン出身。

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朝日日本歴史人物事典 「シャノアーヌ」の解説

シャノアーヌ

没年:1915.1.29(1915.1.29)
生年:1835.12.18
江戸幕府に招かれ慶応2年12月8日(1867.1.13)来日したフランス陸軍教官団長。幕府の三兵(歩兵,砲兵,騎兵)の編成,教練指導に当たる。幕府瓦解で帰国し,1898年陸相。ドレフュース事件に連座し辞職。<参考文献>高橋邦太郎『お雇い外国人(軍事)』

(影山好一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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