日本歴史地名大系 「シャリ場所」の解説
シャリ場所
しやりばしよ
開設当時の当場所の産物や様子は、近藤重蔵本「西蝦夷地分間」には「社里持場ノトロよりシレトコ迄(中略)乙名マウタランケ・チヨウサマ(中略)七千束鱒 二百樽魚油 千五百反厚子 百束柏 九十束椎茸 軽物 鷲羽 熊胆 熊皮」、「蝦夷巡覧筆記」に「シヤリ 当所運上屋有リ産物鱒魚油鯡鱈鷲尾蝶鮫熊胆皮アサラシ水ヨシ」などと記され、一八五〇年代にはこれらに加え、鮭やカスベ、ホッケ・海鼠・蚫・サヽメ昆布なども加わった(「蝦夷日誌」二編)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報