改訂新版 世界大百科事典 「ショーラープル」の意味・わかりやすい解説
ショーラープル
Sholāpur
インド中西部,マハーラーシュトラ州南端部の工業都市。ソーラープルSolāpurとも呼ばれる。人口87万3037(2001)。デカン高原上の南北,東西両交通路の十字路にあたり,12世紀以来ヒンドゥー教の聖地,巡礼地として栄え,また諸王国の係争の地となった。町は16世紀の城塞とシデシュバーラー寺院を核とする旧市のまわりに新市が同心円状に広がっている。周辺は肥沃な黒色土地帯の平原で,1840年代以降綿花栽培が拡大した。59年にはボンベイとマドラスを結ぶデカン横断鉄道が開通し,綿花の集散地また紡績・綿布工業の集積地として成長した。そのほかラッカセイ,小麦,モロコシを集散し,機械,ガラス,皮革,化学などの諸工業,映画スタジオが立地する。
執筆者:応地 利明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報