シルクウール

改訂新版 世界大百科事典 「シルクウール」の意味・わかりやすい解説

シルクウール

絹糸梳毛糸(そもうし)の交織地で,和装長着羽織コートなどに用いられる。第2次大戦後,丸洗いのきくウールの和服がつくられたが,1950年代ころから経糸に細めの絹の諸糸(もろいと)を,緯糸に経と同じ絹糸と梳毛糸を織り込んだ絹毛交織の和装地が織り始められ,平織からドビー織紋織と,組織も高級化が図られ,洋服地にも用いられた。かさばらず光沢に優れ,シルクウール御召の高級品も生産されている。紋織のトメ糸に合繊使いのものもある。おもに八王子米沢,京都で生産される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「シルクウール」の意味・わかりやすい解説

シルクウール

絹糸と梳毛(そもう)糸で織った織物。平織,紋織などがある。1950年代から作られ,丈夫で絹の質感もあるため,高級お召など和装の長着や羽織,コート,洋服地などに用いられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android