シロカジキ(読み)しろかじき(英語表記)black marlin

翻訳|black marlin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シロカジキ」の意味・わかりやすい解説

シロカジキ
しろかじき / 白梶木
black marlin
[学] Istiompax indica

硬骨魚綱スズキ目マカジキ科に属する海水魚クロカジキとともにカジキ類中の大形種で、全長4メートル、体重500キログラムに達する。胸びれは外方に直立していて、体側に接着できない特異な形状が特徴。英名和名は、死後の体色が黒褐色から灰白色に変化することに由来する。シロカワ、カタハリは別称。沿岸性でおもに東南アジアからオーストラリア海域に分布し、日本近海にも回遊する。東シナ海での漁期は9~12月、主として流し網で漁獲される。

[上柳昭治]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロカジキ」の意味・わかりやすい解説

シロカジキ
Istiompax indica

スズキ目マカジキ科の海水魚。別名シロカワ。全長 4.5m。体は細長く,やや側扁し,全体として白みを帯びる。吻はやや短い。胸鰭は体側に対して直角に立っていて,体側に押しつけることができない。外洋性。クロカジキより美味であるとされる。インド太平洋暖海に分布する。

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