20世紀西洋人名事典 の解説
ジェイムズ・オーガスティン ジョイス
James Augustin Joyce
1882.2.2 - 1941.1.13
アイルランドの小説家。
ダブリン生まれ。
イエズス会系の学校やダブリンの大学で学ぶ。フロベールやイプセン、ハウプトマンに傾倒する。1900年「イプセンの新作劇」を発表し、’07年詩集「室内楽」’14年「ダブリン市民」を出版。彼の代表作といえば「ユリシーズ」(’22年)が有名で、意識の流れを全面に押し出し、20世紀最大の巨匠といわれるほどの評価を受けた。「フィネガンズ・ウェーク」(’39年)では、主人公の睡眠中の意識や夢の世界を多彩な造形語を用いて表現し、前衛文学の極致ともいえる作品に仕上げた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報