ジャコビニア(英語表記)Jacobinia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャコビニア」の意味・わかりやすい解説

ジャコビニア
Jacobinia

キツネノマゴ科の1属で多年草または低木。熱帯アメリカに 20~40種ほど知られ,観賞用に温室に栽培する。直立性で,高さ 1m前後のものが多く,卵形または卵状長楕円形の葉を対生する。代表的な種類はサンゴバナ J. carneaで高さ 60~150cmの低木となり,花は茎頂に頭花状に密生し,花冠紫紅色または肉色で,長さ約 5cmの唇形花冠先端は上下両唇に分れる。日本には江戸時代に渡来したといわれるが,園芸界では旧属名のジュスチシア Justiciaと呼ばれることが多い。

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