現代外国人名録2016 「ジャックアタリ」の解説
ジャック アタリ
Jacques Attali
- 職業・肩書
- 経済学者,思想家,文明批評家,作家 元欧州復興開発銀行(EBRD)総裁
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1943年11月1日
- 出生地
- 仏領アルジェリア・アルジェ(アルジェリア)
- 学歴
- エコール・ポリテクニク(国立理工科学校)〔1963年〕卒,パリ政治学院,パリ鉱山学校,国立行政学院(ENA)政治学課程〔1970年〕卒
- 学位
- 経済学博士
- 受賞
- イゾノグー賞〔1993年〕
- 経歴
- ユダヤ系といわれる。少年時代パリに移住。エリート官僚の将来を保証される参事院に入ったのち、国立理工科学校、パリ第9大学などの教授を歴任。1973年フランス社会党入党。’74年ミッテラン社会党第1書記(当時)の経済顧問となって以来、知恵袋として常に行動を共にし、’81年ミッテラン大統領就任後は特別顧問となり、側近ナンバーワンとしてエリゼ宮(大統領府)で政務をとりしきる。’89年フランス革命200年祭とアルシュ・サミットを陣頭指揮。’91年4月自ら同大統領に進言して設立に奔走した欧州復興開発銀行(欧州開銀=EBRD)の初代総裁に就任。’93年7月辞任、8月フランス政府参事院評議官。’98年貧困対策のNPO“プラネットファイナンス”を設立し、会長として世界を駆け廻る。2007年にはサルコジ政権で構造改革のための諮問委(アタリ政策委員会)委員長に。一方、年に1、2冊のペースで文明論や歴史小説を出版する文筆家としても知られ、著書「リーニュ・ドリゾン(地平線)」はベストセラーに。他に「アンチ・エコノミクス」(共著,1974年)、「情報とエネルギーの人間科学」(’76年)、「カニバリズムの秩序」(’79年)、「時間の歴史」(’82年)、「所有の歴史」(’88年)、「歴史の破壊 未来の略奪」(’91年)、「ヨーロッパ 未来の選択」(’94年)、「ジャック・アタリの核という幻想」(’94年)、「ノイズ―音楽・貨幣・雑音」(’95年)、「21世紀事典」(’98年)、「反グローバリズム」(’99年)、「世界精神マルクス1818-1883」(2004年)、「21世紀の歴史―未来の人類から見た世界」(2007年)、「金融危機後の世界」(2008年)、「図説『愛』の歴史」(2008年)、「国家債務危機」(2010年)、小説「まぼろしのインターネット」「私の後の初めての日」などがある。交響楽団の指揮をしたこともある。2009年来日講演。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報