ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャブバーラ」の意味・わかりやすい解説
ジャブバーラ
Jhabvala, Ruth Prawer
[没]2013.4.3. アメリカ合衆国,ニューヨーク,ニューヨーク
ドイツ生まれのアメリカ合衆国の小説家,脚本家。ユダヤ人家庭に生まれ,1939年に家族でイギリスへ移住,1948年に帰化。1951年にロンドン大学で英文学修士号を取得後,インド人の建築家と結婚,24年間インドで暮らした。現代インドの人間模様を題材として書いた小説第1作 "To Whom She Will"(1955)と第2作 "The Nature of Passion"(1956)で批評家に高く評価された。インドの主題から離れた初作品は "In Search of Love and Beauty"(1983)。自作の映画化,『新婚生活』The Householder(1963)で脚本家デビュー。自身のブッカー賞受賞作による『熱砂の日』Heat and Dust(1982)のほか,アカデミー賞脚色賞を受賞した 2作,『眺めのいい部屋』A Room with a View(1985),『ハワーズ・エンド』Howards End(1992),同賞候補にあがった『日の名残り』The Remains of the Day(1993)など多くの作品を手がけた。1986年にアメリカ市民権を取得。1998年に大英帝国三等勲功章 CBEを授与された。
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