ジャラーリー暦(読み)ジャラーリーれき(その他表記)Taqvīm-i Jalālī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャラーリー暦」の意味・わかりやすい解説

ジャラーリー暦
ジャラーリーれき
Taqvīm-i Jalālī

オマル・ハイヤームが,1074年セルジューク朝スルタン,マリク・シャーの命により7名の学者とともに作り上げた暦法。イスラム暦 471年ラマダーン月 10日 (西暦 1079年の春分の日) に始る太陽暦で,その正確さは 16世紀にヨーロッパで制定された現行グレゴリオ暦をもしのぐものであったが,閏年設定が煩瑣なため公式には採用されなかった。

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世界大百科事典(旧版)内のジャラーリー暦の言及

【ウマル・ハイヤーム】より

…ニーシャープールに生まれ,26歳でセルジューク朝のスルタン,マリク・シャーの宮廷に登用された。多くの科学書をはじめ,《マリキー暦》あるいは《ジャラーリー暦》と呼ばれる正確な暦を残す。イランの新年(ノウルーズ)の歴史・祭祀を記した《新春の書》も彼の著作といわれる。…

【ペルシア暦】より

…ペルシア暦の基礎は,《ルバーイヤート》の作者で,同時に天文学者・数学者のウマル・ハイヤームによって定められた。彼の手になる暦は,時のセルジューク朝の君主マリク・シャーの称号ジャラール・アッダウラにちなんで,〈ジャラーリー暦〉と呼ばれる。歴史的には,古代イランには,アケメネス朝の宮廷暦と,ゾロアスター教の神格名を各月に冠した宗教暦の2種があった。…

※「ジャラーリー暦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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