20世紀西洋人名事典 「ジャンデュビュッフェ」の解説
ジャン デュビュッフェ
Jean Dubuffet
1901.7.31 - 1985.5.15
フランスの画家。
ル・アーブル生まれ。
1918年にパリに出て、アカデミー・ジュリアンに入るがその後独学に転じる。兵役終了後は家業のぶどう酒商に従事。’33年再び絵筆を取ったが、’37年に再度中断しぶどう酒業に専念した。’42年以降完全に画業に励み、自由な線描、オート・パート手法の画面にグロテスクな人物像などを線で彫り込んだ画風で、「アール・ブリュト」(生の芸術)を主張し、文盲、弱者としての作品を構想し、真の人間性を失わせる「文化的芸術」を告発し続けている。代表作に「冬の庭」、「土と地面」連作(’51〜52年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報