ジャンボ・ジェット(英語表記)jumbo jet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャンボ・ジェット」の意味・わかりやすい解説

ジャンボ・ジェット
jumbo jet

超大型のジェット輸送機。 1960年代後半,航空輸送需要が急激に増大する一方,世界の主要空港は航空機数の増加で飽和状態に近づいた。これを解決するため,搭載客量が従来の2~3倍に達する超大型機をつくることが考えられた。同じ頃アメリカ空軍の戦略輸送機としてロッキード・マーティンC-5ギャラクシー巨大貨物機が開発され,エンジンなど大型機に適する部品が実現したので,民間用にもジャンボ・ジェットが実現することになった。ボーイング 747旅客機 (450席) はその最初で,1970年1月 21日パンアメリカン航空の大西洋路線に初めて就航した。日本航空も同年7月1日から太平洋路線で運航する。その後も種々のワイドボディ機が登場,エアバス A380スーパージャンボ (550席) も実現するにいたった。

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