ジュワイニー(その他表記)Juwaynī

改訂新版 世界大百科事典 「ジュワイニー」の意味・わかりやすい解説

ジュワイニー
Juwaynī
生没年:1226-86

イランのホラーサーン州ジュワイン地方の名家出身の歴史家,財務官僚。父バハー・アッディーン,兄弟シャムス・アッディーンとともにモンゴル人に仕え,バグダード知事の地位にまで登った。モンゴリアに旅した際(1251-53),同時代史執筆を勧められ,〈ホラズム帝国史〉〈イスマーイール派教団史〉〈モンゴル帝国史〉の3部からなる《世界征服者の歴史Ta’rīkh-e Jahān-gushāy》を著した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ジュワイニー」の解説

ジュワイニー
Juwaynī

?~1283

イル・ハン国フレグ,アバガ,アフマドの3代に仕えた財務官僚,歴史家。イラン北東部のジュワイン地方の名家出身。フレグのイスマーイール派討伐に参加。アッバース朝攻略後,20余年間バグダード総督を務めた。カラコルムのモンゴル宮廷におもむいた際,同時代史の執筆を勧められ,1260年にチンギス・カン時代からフレグのイラン遠征までを扱った『世界征服者の歴史』を完成させた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュワイニー」の意味・わかりやすい解説

ジュワイニー
al-Juwainī, Abū al-Ma`ālī

[生]1028. ブシュクニカーン
[没]1085
イランのイスラム教スンニー・アシュアリー派神学者イマームル・ハラマイン (二聖都の導師) という称号で一般に知られている。その神学体系はまず認識論から出発し,次いで世界を実体偶有の集合とみなし,神の存在証明を行い,神の属性について論じ,神と世界との関係,預言者の必要性などの問題を順次解明する。彼はアシュアリー派神学の完成者であり,その後のスンニー派神学研究の基礎を築いた。アブー・ハーミド・アル・ガザーリーは,この人の弟子である。主著『正しい導き』 Kitāb al-irshād。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュワイニー」の意味・わかりやすい解説

ジュワイニー
じゅわいにー

イマームル・ハラマイン

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