ジロデ・トリオゾン
Anne Louis Girodet-Trioson
生没年:1767-1824
フランス新古典主義の画家。モンタルジMontargis生れ。パリに出て医師トリオゾンのもとに同居し,のち養子となる。1785年ダビッドのアトリエに入り,89年にローマ賞を獲得してローマに留学,レオナルド・ダ・ビンチやコレッジョのスフマート(ぼかし技法)を研究する。帰国後は主題の上ではダビッドの歴史画を離れ,ロマン主義的主題の作品(《エンデュミオンの眠り》《オシアン》《アタラの埋葬》など)を多く手がける。しかし,彼の性向は新古典主義の冷たく整った完成様式と構図を離れることなく,ダビッド以降の新古典主義の支柱としての役目を果たした。
執筆者:馬渕 明子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ジロデ=トリオゾン
Girodet-Trioson
[生]1767.1.29. モンタルジ
[没]1824.12.8/9. パリ
フランスの画家。本名 Anne-Louis Girodet de Roucy Trioson。 J.ダビッドの弟子。 1789年ローマ大賞を受けて5年間イタリア留学。新古典派の画家であるが,文学的主題による表現はむしろロマン派に近い。光と影の効果を追究し,スフマートを取入れて革新的な画面を創造。詩作も行い,絵画理論家としても他の画家たちに多くの影響を与えた。またラシーヌ,ウェルギリウスなどの文学作品の挿絵も描いている。主要作品『エンデュミオンの眠り』 (1792,ルーブル美術館) ,『洪水』 (1806,同) ,『アタラの埋葬』 (08,同) など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「ジロデトリオゾン」の意味・わかりやすい解説
ジロデ・トリオゾン
フランスの画家。本名アンヌ・ルイ・ジロデ・ド・ルーシ・トリオゾンAnne Louis Girodet de Roucy Trioson。モンタルジ生れ。ダビッドの弟子の一人で,1789年ローマ賞を受けてイタリアに留学した。新古典主義画家とされるが,題材や光の描写にロマン主義的色合が濃い。代表作に《アタラの埋葬》(1808年,ルーブル美術館蔵),《エンデュミオンの眠り》(1791年,同美術館蔵)などがある。
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ジロデ‐トリオゾン
生年月日:1767年1月29日
フランスの画家
1824年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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