ジンクス(読み)じんくす(英語表記)jinx

翻訳|jinx

デジタル大辞泉 「ジンクス」の意味・読み・例文・類語

ジンクス(jinx)

縁起のよい、または悪い言い伝え。また、縁起をかつぐ対象とする物事。「緒戦は勝てないというジンクスがある」「ジンクスを破る」
[類語]縁起

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精選版 日本国語大辞典 「ジンクス」の意味・読み・例文・類語

ジンクス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] jinx 英語では、縁起の悪い人、ものをいう ) 縁起の悪いこと、または縁起の良いこと。また、縁起をかつぐ対象となるものごと。
    1. [初出の実例]「二年目のジンクスといって、来年の稲尾はむつかしいですね」(出典:問答有用(1951‐61)〈徳川夢声〉小西得郎)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジンクス」の意味・わかりやすい解説

ジンクス
じんくす
jinx

アメリカ起源のことばで、本来は縁起の悪い物事をいうが、一般には善悪を限らず、縁起を担ぐ対象となるすべての事象をいう。古代ギリシアで、魔術に使った鳥の名jugxに由来し、不吉なことや人力の及ばない運命的な物事や定めを意味している。一種俗信で、キリスト教徒の間で13日の金曜日が不吉な日として忌み嫌われ、日本では四の数が死に通じるとして病院などの施設で室番号から外されているのがその一例であるが、スポーツ選手や棋士などといった勝負を争う人々の間にはとくに盛んで、種々さまざまなジンクスがある。たとえば、試合の前に不吉とされる黒ネコに会うとその試合を落とすとか、途中で人の嫌う霊柩(れいきゅう)車にあえばその試合に勝つといった類(たぐい)で、その因果関係は甚だ希薄で、たまたま偶然が重なった結果であったりして、きわめて個人的な事情による場合が多い。

[宇田敏彦]

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