スクマ族(読み)スクマぞく(英語表記)Sukuma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スクマ族」の意味・わかりやすい解説

スクマ族
スクマぞく
Sukuma

タンザニアのビクトリア湖南西部に住むバンツー語系の一民族。隣住するニャムウェジ族と文化的・言語的に非常に近く,人口は合せて 500万以上と推定され,タンザニア最大。生業は,とうもろこしきびなどの栽培を中心とする農業と牛の飼養の混合経済である。換金作物として綿花が導入されている。2世紀以上にわたって分立していた首長国家群は,1946年に連邦を結成したが,それがのちにタンザニア政府の一行政区画となった。一夫多妻制で,出自相続継承は一般に父系的であるが,首長の職はその姉妹の息子へ継承される。婚資は相続上も重大な意味をもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android