スルツキー(読み)するつきー(その他表記)Борис Абрамович Слуцкий/Boris Abramovich Slutskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スルツキー」の意味・わかりやすい解説

スルツキー
するつきー
Борис Абрамович Слуцкий/Boris Abramovich Slutskiy
(1919―1986)

ロシアの詩人。ドンバスの出身、ゴーリキー文学大学卒業。戦中派世代に属し、ケルンでのドイツ軍の捕虜虐殺を描いた『ケルンの窪地(くぼち)』(1945)、輸送船の沈没で海に消える軍馬の運命を歌った『海に沈んだ馬』(1956)などの詩で、民衆、人間の悲劇性への透徹を示し、口語的な文体とユニークな哲学的思想性の融合した独自の詩境を開いた。激越なスターリン批判の詩『支配者』『神』(1962)、ソルジェニツィンの「検閲廃止要求」の公然たる支持(1969)、また国外追放後、暗に彼をたたえる詩を発表したことなどでも知られる。詩集に『記憶』(1957)、『現代史』(1969)など。

[江川 卓]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スルツキー」の意味・わかりやすい解説

スルツキー
Slutsky,Eugen

[生]1880. ヤロスロフ
[没]1948
ロシアの数学者,統計学者,経済学者。 1911年キエフ大学卒業。 13年キエフ商業大学助教授,20年キエフ商業大学教授,26年モスクワ大学教授。『消費者予算の理論について』 Sulla teoria del bilancio del consumatore (1915) において,価格の変化に伴う需要の変化は,代替効果と所得効果に分解されることを指摘し,需要法則を解明。確立過程の理論および時系列分析に貢献。

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