透徹(読み)トウテツ

デジタル大辞泉 「透徹」の意味・読み・例文・類語

とう‐てつ【透徹】

[名](スル)
澄みきっていること。透きとおっていること。「透徹した秋の空」
筋道が、はっきりと通っていること。「透徹した理論
[類語]澄む澄みきる冴える冴え渡る冴え返る澄み渡る透き通る澄ます清澄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「透徹」の意味・読み・例文・類語

とう‐てつ【透徹】

〘名〙
① さまたげるものなく、すきとおること。
四河入海(17C前)二一北人は雖醜、事に堪て透徹するぞ」 〔杜甫‐題白蘋洲詩〕
② つらぬくこと。一貫すること。徹底
※塩山和泥合水集(1386)「ただ直に見性透徹して、生死のながれを截断するより外に別に方便なし」

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普及版 字通 「透徹」の読み・字形・画数・意味

【透徹】とうてつ

すき透る。明らか。〔滄浪詩話、詩弁〕人は、惟だ興趣に在り。~其の妙處は徹玲(れいろう)として、湊泊すべからず。

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