スループット(読み)するーぷっと(英語表記)throughput

翻訳|throughput

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スループット」の意味・わかりやすい解説

スループット
するーぷっと
throughput

コンピュータやネットワーク回線の単位時間当りの処理能力。コンピュータの場合であれば、単位時間内に処理できる計算量(作業量)を表す。データ処理の場合、CPU中央処理装置)の処理能力だけではなく、関連部品や周辺機器ソフトウェアなどを含めた、システム全体としての処理能力のことで、ユーザーからみたコンピュータシステムのパフォーマンスを表している。ネットワーク回線におけるスループットとは、単位時間当りのデータ転送量などで処理できる情報量を表し、ネットワーク回線やルーター性能を表すときに使われる。いずれも数値が高いほど高機能といえる。

 なお、スループットには理論上の最大処理能力を意味する「理論スループット」と、処理するデータの選び方や環境などにより導き出される実際的な「実効スループット」の2種類がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スループット」の意味・わかりやすい解説

スループット
throughput

コンピュータシステムが単位時間に処理する仕事の量をいう。したがって,中央処理装置周辺装置などシステムの各種の要素ができるだけ有効に使われるように,ハードウエア,ソフトウエア両面からシステム計画を立てる必要がある。これに対して,コンピュータに問題を与えてから答を得るまでの時間をスループット時間といい,コンピュータの能力を評価する一つ尺度として用いられる。

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