スワン諸島(読み)すわんしょとう(英語表記)Swan Islands

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スワン諸島」の意味・わかりやすい解説

スワン諸島
すわんしょとう
Swan Islands

カリブ海西部にあるホンジュラス領の諸島。ホンジュラスの北方150キロメートルの洋上に浮かぶ大小二つの島からなる。旧称サンタニラSantanilla諸島。面積8平方キロメートル。1509年コロンブスが「発見」し、1863年アメリカ領となったが、1971年ホンジュラスに返還された。東の小島は東西2.5キロメートル、周囲サンゴ礁が取り囲み、岩がちの無人島である。西の大島は東西3キロメートル、平坦(へいたん)で森林に覆われる。気象・飛行観測所があり、その関係者が居住する。グアノ硬材を産する。

[栗原尚子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スワン諸島」の意味・わかりやすい解説

スワン諸島
スワンしょとう
Swan Islands

スペイン語ではシスネ諸島 Islas del Cisne。ホンジュラス北東岸,パトゥカ岬の沖合い約 180kmのカリブ海にある島群。大,小2つのスワン島から成るきわめて小さな島群で,1863年以来アメリカ合衆国領であったが,ホンジュラスによる長期にわたる領有主張が認められ,1971年同国に割譲された。現在気象観測,航行監視,通信などの施設が設置されているが,定住者はほとんどいない。

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