デジタル大辞泉 「セバン湖」の意味・読み・例文・類語 セバン‐こ【セバン湖】 《Sevan》アルメニアにある湖。首都エレバンの北東約60キロメートルに位置し、同国最大の面積をもつ。海抜1897メートル。北西側のラズダン川から湖水が流出する。湖畔の町セバンは観光保養地としても知られる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セバン湖」の意味・わかりやすい解説 セバン湖セバンこozero Sevan アルメニア中部にある湖。面積 1360km2。北西部が深く,最大水深 86m。標高約 1900mの高地にあり,周囲は 3000m級の険しい山地となっている。西端からラズダン川が流出し,アラス川を経てカスピ海に排水するが,これによる流出量よりも蒸発量のほうがはるかに多い。第2次世界大戦後,ラズダン川に沿って六つの水力発電所が建設され,これに伴って湖面の海抜高度がやや低下した。表層部の平均水温は夏 17.5℃,冬 1.6℃で,湖面全体が結氷することはめったにない。マス,イワナなど魚が豊富で,漁業が盛ん。沿岸のおもな都市はラズダン川に沿ったセバン。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「セバン湖」の意味・わかりやすい解説 セバン湖せばんこСеван/Sevan アルメニア共和国にある湖。水面標高1900メートル、面積約1360平方キロメートル、最大水深86メートル。周囲を3000メートル級の山に囲まれた構造性の湖で、28の小河川が流入する。湖の北西端からラズダン川となって湖水が流出する。セバン‐ラズダン水系はCIS(独立国家共同体)の有力な水力発電地帯である。セバンマスが漁獲され、名産品となっている。厳寒年といえども全面結氷することはない。北西岸に観光・保養都市セバンがある。[小宮山武治] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by