セルパン

改訂新版 世界大百科事典 「セルパン」の意味・わかりやすい解説

セルパン

第一書房から1931年5月に創刊された文芸・文化誌。誌名はフランス語serpent(〈蛇〉の意)で,叡知の象徴である。定価10銭の廉価で新風を呼んだ。当初は福田清人が編集にあたり,堀口大学,萩原朔太郎らの作品を多く掲載したが,のち35年に春山行夫が編集を担当してからは海外の作家を積極的に紹介した。エレンブルグ,A.ハクスリー,コクトーマルロー,サルトル,カフカらを日本の読者に親しいものとした功績は大きい。戦時色が強まるにつれ,ヒトラーの《わが闘争》なども掲載した。41年4月号(通巻122号)から《新文化》と改題,44年発行所の解散と同時に廃刊した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルパン」の意味・わかりやすい解説

セルパン
serpent

楽器一種。コルネット属の低音楽器で金属製の歌口とへびのように曲りくねった木管胴体をもち,19世紀初期まで一般に用いられた。

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