ソテル(その他表記)Soter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソテル」の意味・わかりやすい解説

ソテル
Soter

[生]?. フォンディ
[没]175頃. ローマ
フォンディ出身の第12代教皇在位 166頃~175頃)。聖人。教皇アニケツス(在位 155頃~166頃)のあとを継いだ。ソテルは手紙と施しをコリンソス教会へ送り,そこの司教ディオニシウスは,ソテルの好意と神学的助言を受け取ったと返信している。先代のアニケツス同様,預言と厳格な道徳規範を極端に強調する異端モンタヌス派を批判した。死についてはなにも説明が残っていないが,殉教者(→殉教)という栄誉を与えられている。祝日は 4月22日。

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世界大百科事典(旧版)内のソテルの言及

【アンティオコス[1世]】より

…父王の死後,王国の確立に腐心し,前278年ころマケドニアに対する野心を捨てるかわりに,小アジアとトラキアでの支配権を認めさせる条件で,マケドニアのアンティゴノス2世と和解,その後ながくつづくマケドニアとの友好関係の基礎をつくった。前275年ころには小アジアに侵入したガリア人に勝って,ソテルSōtēr(救主)と称された。しかしエジプトのプトレマイオス2世と争って小アジア西・南岸の領土を失い(前274‐前271年の第1次シリア戦争など),ペルガモンのエウメネス1世にも敗れて(前262ころ)その独立を認めざるをえなかった。…

※「ソテル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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