それで(読み)ソレデ

デジタル大辞泉 「それで」の意味・読み・例文・類語

それ‐で[接]

[接]
前述事柄を受けて、それを理由としてあとの事柄を導く場合に用いる。それだから。それゆえ。そういうわけで。「納得できなくて、それでまた質問したのです」
前の事柄を受けて、話題を他に転じたり、相手に話を促したりするときに用いる。そして。「それで、これからどうしようか」「それで、どうなったの」
[類語](1さてこそそれでこそそこでさてところで時にそれはさておきそれはそれとしてそれはそうと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「それで」の意味・読み・例文・類語

それ‐で

  1. 〘 接続詞 〙
  2. 前の事柄を理由として、後の事柄を述べるのに用いる。それゆえに。それだから。それでもって。
    1. [初出の実例]「ちといそぎの用が有てきたに依て、それでおもてからよぶだ」(出典:虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初))
  3. 前の事柄を受けて、後の事柄を説き起こしたり相手の話をうながしたりするのに用いる。そして。そういうふうにして。それから。それでもって。
    1. [初出の実例]「『〈略〉痩我慢と云はん計りに云やァがった』『それで君、黙ってゐたか』」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)

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