デジタル大辞泉 「扨」の意味・読み・例文・類語
さ‐て
[接](「扨」「扠」「偖」とも書く。「扨」は国字)
1 一つの話が終わって、新しい話題に移るときに用いる。ところで。一方。「
2 前述の事柄を受けて、あとに続けるときに用いる。そうして。それから。「自分の席に着き、
3 前述の事柄に反するような事実を述べるときに用いる。しかし。ところが。「口で言うのは簡単だが、
[感]
1 次の行動に移るとき、自問したり相手に呼びかけたりする語。さあ。まあ。「
2 深く感心する気持ちを表す語。はてさて。なんとまあ。「
3 文末に置いて、自分の発言内容を確認したり強調したりする語。まあ。
「そなたが待たば愚僧も待たうは―」〈虎寛狂・宗論〉
[副]
1 前に述べた事柄を認容・放置するさま。そういう状態で。そのままに。
「見そめつる契りばかりを捨てがたく思ひ…、―たもたるる女のためも」〈源・帚木〉
2 (「さての」の形で)そのほかの。それ以外の。
「―の日を思ひたれば、また南ふたがりにけり」〈かげろふ・下〉
[類語]さてこそ・それでこそ・それで・そこで・ところで・時に・それはさておき・それはそれとして・それはそうと