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武悪 ぶあく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

武悪
ぶあく

狂言の曲名。集狂言。主人が太郎冠者に不奉公者の武悪 (シテ) を討ってこいと命じる。冠者は厳命に抗しきれず,武悪をだまし討ちにしようとするが,討つことができずに助命し,主人には武悪を討ったと偽りをいう。

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デジタル大辞泉の解説

ぶあく【武悪】

狂言。主人から武悪を討つよう命じられた太郎冠者が、殺すに忍びず逃がしてやるが、道で主人と武悪が出会ってしまう。一計を案じて武悪は幽霊に化け、主人をさんざん脅かす。
狂言面の一。目尻の下がった大きな目、下唇をかみしめ上歯を見せた口などが特徴のこっけいな鬼の面。鬼・閻魔(えんま)などに用いる。

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百科事典マイペディアの解説

武悪【ぶあく】

狂言の曲目。主人は,柔順でない奉公人武悪の成敗を太郎冠者に命ずるが,冠者は仲間を殺せず命を助ける。死んだはずの武悪は主人と道で出会い,とっさに幽霊に化けて逆に主人をおどす。
→関連項目狂言面

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶあく【武悪】

狂言の曲名。雑狂言。大蔵,和泉両流にある。主人は召し使う武悪の不奉公を怒り,同じく召し使う太郎冠者に,武悪を成敗するよう命ずる。太郎冠者は主人の太刀を持って武悪の家を訪れる。相手は武芸に秀でているので,主人へ魚を進上するように勧め,武悪が川の中で魚を捕るところをだまし討ちにしようとする。が,友情が先立って討ち果たせずに逃がしてやり,主人には〈武悪を討ち取った〉と偽りの復命をする。その後,主人は冠者を伴い東山辺に来ると,武悪が現れる。

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大辞林 第三版の解説

ぶあく【武悪】

狂言の一。主人に朋輩の武悪を討てと命ぜられた太郎冠者は討つに忍びずひそかにこれを逃がす。ところが、道で武悪は主人の目にとまってしまい、太郎冠者は武悪を幽霊に仕立てて切り抜けようとするが、幽霊に化けた武悪は図に乗って主人をさんざんに愚弄する。
[1] 狂言面の一。鬼の面だが滑稽味のある相貌の面。「節分」の鬼や「八尾」「朝比奈」の閻魔などに使用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

武悪
ぶあく

狂言の曲名。大蔵(おおくら)流では大名狂言、和泉(いずみ)流では雑狂言。不奉公者の武悪(シテ)を討つよう主人に命じられた太郎冠者(かじゃ)は、太刀(たち)を受け取り討っ手に向かう。冠者は、武悪に川魚の進上を勧め、生け簀(す)に入ったところを後ろからだまし討ちにしようとするが、友情が先だって斬(き)れず命を助ける。武悪を討ったと偽りの報告を受けた主人は、冠者を連れて東山へ赴く。一方、武悪も助命のお礼参りに清水(きよみず)観音へやってきて、鳥辺野(とりべの)のあたりで主人にばったり出くわす。武悪は窮余の策に幽霊を装って現れ、あの世で大殿様に会ったなどとでたらめを述べる。その大殿様の注文と称して、怖がる主人から太刀、小さ刀、扇を預かったうえ、あの世に主人を同道するよう頼まれたと脅し、逃げる主人を追い込んでいく。緊迫した前半とユーモラスな後半は異質であるが、これを統合して1曲に仕立て上げている構成は巧みである。『今昔(こんじゃく)物語集』巻17-4の霊験譚(れいげんたん)や『奇異雑談集』巻2-7の怪異譚を、この曲の原拠とみる説がある。[林 和利]

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世界大百科事典内の武悪の言及

【狂言面】より

…この夷とともに〈大黒〉や〈毘沙門〉など,室町時代の庶民信仰を代表する福徳神が,このころ狂言面として成立していった。これらを神仏の類とすれば,鬼の類に〈武悪(ぶあく)〉がある。口をへしめて怒る表情の基本は能面の〈癋見(べしみ)〉であり,それから派生したものといってよい。…

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