ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソーヤ」の意味・わかりやすい解説
ソーヤ
Soya, Carl Erik
[没]1983
デンマークの小説家,劇作家,詩人。多才で,初め劇評に従事,のち作家に転じて戯曲,小説,詩,またラジオにと縦横に活躍した。 1942年の小説『客』 En gæstがわいせつ文書罪に問われて2ヵ月の禁固刑。第2次世界大戦でドイツ軍が侵攻した際には,捕えられて監禁されたが,のちスウェーデンに亡命して抵抗運動を行なったりした。出世作は戯曲『取巻き』 Parasitterne (1931) ,次いで『一つの模様の断片』 Brudstykker af et mønster (40) ,小説『おばあさんの家』 Min farmors hus (43) ,自伝的な『17歳』 Sytten (3部,53~54) などによって,現代デンマークで最も人気のある作家の一人であった。
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