タコニック変動(読み)たこにっくへんどう(その他表記)Taconic orogeny

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タコニック変動」の意味・わかりやすい解説

タコニック変動
たこにっくへんどう
Taconic orogeny

アパラチア造山運動に含まれる一つの変動で、北アメリカの北部アパラチア山脈(アメリカ合衆国とカナダにまたがる)で、古生代のオルドビス紀に起こったもの。タコニック造山運動ともよばれる。この変動により、オルドビス紀までの地層が褶曲(しゅうきょく)、衝上断層帯(しょうじょうだんそうたい)をつくり、変成作用、花崗岩(かこうがん)の貫入なども生じて陸化し、シルル紀にはタコニック変動が起こった地域の西側に多量の砕屑物(さいせつぶつ)を供給した。タコニック変動は、イギリスとスカンジナビア半島でのカレドニア造山運動と同じ時期のものであり、約2億年前にパンゲアが分裂して大西洋が開き始める前は、北アメリカのアパラチア造山帯からヨーロッパのカレドニア造山帯まで一続きの造山帯であったことがわかっている。

[村田明広]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タコニック変動」の意味・わかりやすい解説

タコニック変動
タコニックへんどう
Taconic orogeny

古生代オルドビス紀に北アメリカ大陸のアパラチア山脈に起こった地殻変動。この変動によって,アパラチア地向斜に堆積した厚い累層は圧縮し山脈化した。またセントローレンス川からハドソン川に通じるローガン線と呼ばれる衝上断層帯は,この運動によってできた。

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