タリ活用(読み)タリカツヨウ

デジタル大辞泉 「タリ活用」の意味・読み・例文・類語

たり‐かつよう〔‐クワツヨウ〕【タリ活用】

文語形容動詞の活用形式の一。「堂々たり」「平然たり」などのように、終止形語尾が「たり」の形をとるもの。元来、「堂々と」「平然と」などの形が動詞「あり」に結びついた「堂々とあり」「平然とあり」の音変化したもので、「たら・たり(と)・たり・たる・たれ・たれ」と変化する。語幹はほとんどが漢語口語では、「堂々と」「堂々たる」の形で残存するが前者副詞後者連体詞として扱う。なお、本辞典では、この類を[ト・タル]表示。→ナリ活用

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精選版 日本国語大辞典 「タリ活用」の意味・読み・例文・類語

たり‐かつよう‥クヮツヨウ【タリ活用】

  1. 〘 名詞 〙 文語形容動詞の活用形式の一つ。「堂々たり」「平然たり」などの活用。もと動詞の「あり」が「と」を伴う副詞「堂々と」「平然と」などに融合したもので、「に」を伴う副詞に「あり」が融合して生じたナリ活用に対する。もとの「堂々と」「平然と」などをその連用形として活用の系列に組み込む考え方もある。語幹は、ほとんどすべて漢語。〔解説日本文法(1931)〕

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