ダグラス=ヒューム(その他表記)Douglas-Home, Sir Alec

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダグラス=ヒューム」の意味・わかりやすい解説

ダグラス=ヒューム
Douglas-Home, Sir Alec

[生]1903.7.2. ロンドン
[没]1995.10.9. ベリックシャー
イギリスの政治家。本名 Alexander Frederick Douglas-Home。スコットランドのヒューム家第 14代当主。オックスフォード大学卒業。 1931~45,1950~51年保守党下院議員。 1937~39年ネビル・チェンバレン首相の秘書となった。 1945年チャーチル選挙管理内閣で外務次官,1951年伯爵を継ぎ上院議員。 1951~55年スコットランド担当大臣,1955~60年連邦関係大臣を務めた。 1960~63年第3次マクミラン内閣の外務大臣,1963年モスクワで部分的核兵器実験禁止条約調印。同年ハロルド・マクミラン首相の辞任をうけ首相となったが,プロフューモ事件などで保守党の危機に直面した。 1902年以来イギリスの首相は下院議員から選ばれることになっているため,この慣例に従って爵位返上,下院議員の資格を得た。 1964年7月イギリス連邦首相会議の議長,同年 10月総選挙に敗れ,首相を辞任。 1965年7月保守党党首の地位をエドワード・ヒースに譲った。 1970年ヒース内閣の外相となり,1971年 11月ローデシア (現ジンバブエ) のイアン・スミス首相との間で独立問題の交渉を妥結した。 1974年政界を引退

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