ダンファームリン(その他表記)Dunfermline

デジタル大辞泉 「ダンファームリン」の意味・読み・例文・類語

ダンファームリン(Dunfermline)

英国スコットランド東部の港町。11世紀にスコットランド王マルカム3世により王宮が置かれた。18世紀から20世紀にかけて、リンネルをはじめとする繊維産業繁栄。11世紀創建のダンファームリン修道院や王宮跡がある。米国の鉄鋼王カーネギー生地として知られ、生家ゆかり公園がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンファームリン」の意味・わかりやすい解説

ダンファームリン
Dunfermline

イギリススコットランド東部,ファイフ南西部の都市。フォース湾の北岸から約 5km内陸に位置する。地名ゲーリック語で「曲がりくねった峡谷沿いの砦」の意。早くからケルト人の修道院があったが,1067年スコットランド王マルカム3世が町で結婚式をあげてから有名になり,1072年建設の修道院を中心に発展。谷を見おろす丘の上の城には歴代の王がしばしば住み,修道院の墓地にはマルカム3世と王妃マーガレットをはじめとする多くのスコットランド王族が葬られた。町は 1624年の大火でほとんど破壊されたが,のち復興し,食卓用のリンネル類の生産で知られるようになり,それに関連して漂白染色,絹,レーヨンなどの工業が発展。今日では電子機器などの製造とサービス業が主産業。アメリカ合衆国の鉄鋼王アンドルー・カーネギーの生地で,全カーネギー財団の本部のほか,カーネギーおよび財団の寄付による施設や基金がある。人口 4万3760(2004推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android