チェカー(読み)ちぇかー(英語表記)Чека/Cheka ロシア語

デジタル大辞泉 「チェカー」の意味・読み・例文・類語

チェカー(〈ロシア〉Cheka)

ロシア非常委員会。1917年12月、反革命や投機活動を取り締まるために設置された機関。1922年に廃止され、GPUゲーペーウーに引きつがれた。

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精選版 日本国語大辞典 「チェカー」の意味・読み・例文・類語

チェカー

  1. ( [ロシア語] čjeka, ČK ) ロシアで十月革命直後の一九一七年一二月、レーニン提案により設けられた「反革命、サボタージュおよび投機取締全ロシア非常委員会」のこと。一九二二年、ゲーペーウー国家政治保安部)に改組された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェカー」の意味・わかりやすい解説

チェカー
ちぇかー
Чека/Cheka ロシア語

ロシアの十月革命後設置された、「反革命、サボタージュおよび投機取締り全ロシア非常委員会」の略称。ふつうチェカー(またはベチェカー)という。

 1917年12月、上部機構としてのチェカー(全ロシア非常委員会)がまず創設され、ついで18年に、県、郡(19年1月に廃止)、運輸、前線、軍隊に下部組織としての各チェカーが置かれた。17年11月に成立したソビエト政権は、国内の反革命勢力の活動や、イギリス、アメリカ、フランスなど外国の干渉によって厳しい条件の下に置かれた。チェカーは、帝制政府の旧官吏、将軍、資本家、ボリシェビキ反感を抱く者など、反革命的人物に対処するための秘密警察として、また白衛軍のスパイと外国干渉軍の手先に対抗するための諜報(ちょうほう)機関として設立された。長官にはポーランド人のF・E・ジェルジンスキーが任命され、反革命に対して徹底的な弾圧を加えた。ペトログラード(現サンクト・ペテルブルグ)・チェカーの長モイセイ・ウリツキーは18年テロに倒れた。22年に廃止され、ゲー・ペー・ウー(国家政治部)に再組織された。

[木村英亮]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「チェカー」の解説

チェカー
Cheka

十月革命直後に革命政権防衛のための政治警察として設置された「反革命,サボタージュおよび投機活動取締り全ロシア非常委員会」のこと。1918年半ば「赤色テロル」を発動し,内戦なかでは一層激しい抑圧を加えた。22年廃止。

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