ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チューバク」の意味・わかりやすい解説
チューバク
Chūbak, Ṣādeq
[没]1998.7.3. アメリカ合衆国,カリフォルニア,バークリー
イランの作家。 1937年テヘランのアメリカ系大学を卒業後教職につき,その後軍の英語通訳官を勤めた。 1949~74年イラン国営石油会社で図書館司書として勤めながら執筆活動を続けた。イランの作家サーデク・ヒダーヤトの影響を強く受ける一方,ウィリアム・フォークナー,アーネスト・ヘミングウェーなどの影響も受けた。社会問題をテーマに俗語を駆使して短編,長編小説を執筆,20世紀のイランを代表する作家の一人となった。代表作に短編集『人形芝居』 Kheime shab-bāzī (1945) ,『主人に死なれた猿』 Antarīke lūtīyash morde būd (1949) ,長編『タングスィール』 Tangesīr (1963) ,『忍耐の石』 Sang-e ṣabūr (1966) などがある。
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