ティーパーティー運動(読み)ティーパーティーウンドウ(その他表記)Tea Party movement

デジタル大辞泉 「ティーパーティー運動」の意味・読み・例文・類語

ティーパーティー‐うんどう【ティーパーティー運動】

米国で始まった保守派市民による政治運動。2009年、金融危機への対応や医療保険改革など政府支出関与を増大させる米民主党政権の「大きな政府路線反対・抗議する集会が開催され、草の根的に広まった。「ティーパーティー」は植民地時代に英国の重税政策に抵抗し独立戦争契機となったボストン茶会事件由来茶会運動

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティーパーティー運動」の意味・わかりやすい解説

ティーパーティー運動
てぃーぱーてぃーうんどう
Tea Party movement

アメリカで2009年のオバマ政権発足直後に始まった保守派の市民運動。連邦政府が課す重い税や、オバマケアをはじめとする財政支出拡大に反発し、「小さな政府」を掲げるグループである。「ティーパーティー(茶会)」の呼称は、1773年、同年制定された茶法に反対したボストン急進派が、東インド会社の茶船を襲撃した「ボストン茶会事件」に由来する。

 2010年11月の中間選挙では、ティーパーティーの支持を得た共和党候補が多数当選した。下院では野党である共和党が過半数を超える議席を獲得し、ねじれ現象が起きているため、新年度予算や債務上限引き上げ法案の成立が遅れるなど、政権を揺るがす問題も生じている。

[編集部]

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