テトマイエル(その他表記)Tetmajer Przerwa, Kazimierz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テトマイエル」の意味・わかりやすい解説

テトマイエル
Tetmajer Przerwa, Kazimierz

[生]1865.2.12. ルジミェシュ
[没]1940.1.18. ワルシャワ
ポーランド詩人小説家。「若きポーランド初期を代表する一人で,人間不信のペシミズム自然への愛を抒情詩にうたいあげた。生涯8冊の詩集を出版したほか,短編小説,長編小説も発表。『ポトハレの岩山で』 Na skalnym Podhalu (1903~10) はタトリの山の美しい伝説に取材した作品。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テトマイエル」の意味・わかりやすい解説

テトマイエル
てとまいえる
Kazimierz Przerwa Tetmajer
(1865―1940)

ポーランドの詩人、作家。「若きポーランド」初期を代表する叙情詩人で、世紀末的気分――ペシミズム、終末感、倦怠(けんたい)、俗物的理想への軽蔑(けいべつ)、芸術のための芸術への信仰などが彼の八つの連詩のうち、とくに第二(1894)と第三(1897)に色濃く表れている。散文では故郷ポドハレ地方の歴史と口碑に基づく『タトラ伝説』(1912)のほか戯曲もある。

[吉上昭三]

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