日本大百科全書(ニッポニカ) 「テレショフ」の意味・わかりやすい解説 テレショフてれしょふНиколай Дмитриевич Телешов/Nikolay Dmitrievich Teleshov(1867―1957) ロシアの作家。詩人として出発(1884)したが、やがてチェーホフ的なテーマと社会的不公正、道徳的退廃に敏感な作風によって文名を確立、新写実派の有力な一員となった。1899年に文学グループ「水曜会(スレダー)」を組織、これに加わったゴーリキーらと文集『知識』を発行して文壇に影響力をもった。ほかに晩年の『文学的回想』(1931)が有名である。[島田 陽]『米川和文・池田晃訳『回想のロシヤ文学』(1955・和光社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例