テンポルバート(英語表記)tempo rubato[イタリア]

デジタル大辞泉 「テンポルバート」の意味・読み・例文・類語

テンポ‐ルバート(〈イタリア〉tempo rubato)

《盗まれたテンポの意》音楽で、楽曲の基本的テンポは崩さずに個々音符の長さを変化させて演奏すること。ルバート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「テンポルバート」の意味・読み・例文・類語

テンポ‐ルバート

  1. 〘 名詞 〙 ( [イタリア語] tempo rubato 盗まれたテンポの意 ) 音楽で、演奏用語の一つ。楽曲中の特定の音や楽句のテンポを、演奏者の主観によって自由に変えること。ショパンのピアノ曲に多くみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「テンポルバート」の意味・わかりやすい解説

テンポ・ルバート
tempo rubato[イタリア]

音楽用語。〈盗まれたテンポ〉の意。単に〈ルバート〉ともいう。音楽の表出力を高めるために,演奏に際してテンポを変化させること。旋律声部の一つの楽句の個々の音符に適用され,そこでは楽句全体の基礎テンポは変化せず,伴奏声部は一定のテンポを保ち続ける。19世紀から20世紀にかけては楽曲構造全体に適用され,種々のテンポの増減が行われるようになったが,そのような過度に自由なテンポはすぐに反動を招いた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android