改訂新版 世界大百科事典 「デムス」の意味・わかりやすい解説 デムスJörg Demus生没年:1928- オーストリアのピアノ奏者。ウィーン国立音楽アカデミーでギーゼキングらに師事。1943年ウィーンでデビュー,56年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位に入賞。柔らかく温かい音色に特色があり,しばしば新ロマン主義的な奏法と評される。古典派とともにシューベルトやシューマン,とくにドビュッシーの演奏にかけては高い評価が与えられている。《演奏解釈の冒険》(1967)やバドゥラ・スコダとの共著で《ベートーベンのピアノ・ソナタ》(1970)などの著書もある。執筆者:西原 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「デムス」の意味・わかりやすい解説 デムスでむすJörg Demus(1928―2019) オーストリアのピアノ奏者。ザンクト・ペルテン生まれ。ウィーン国立アカデミーを卒業、さらにギーゼキング、ナット、ミケランジェリらに師事、1953年ウィーンでデビューした。独奏のほか、バドゥラ・スコダとのピアノ二重奏、室内楽、歌曲の伴奏で手広く活動する。バッハからドビュッシーまで広いレパートリーをもつ。1961年(昭和36)初来日。18~19世紀の鍵盤(けんばん)楽器を収集、初演当時の楽器を用いて演奏することに情熱を燃やした。[岩井宏之][参照項目] | バドゥラ・スコダ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by