デルタテリディウム(その他表記)Deltatheridium

改訂新版 世界大百科事典 「デルタテリディウム」の意味・わかりやすい解説

デルタテリディウム
Deltatheridium

モンゴルの白亜紀後期の地層(約7800万年前)から恐竜化石とともに発見された,頭骨長3.5cmのネズミ大の哺乳類の1属。上顎(じようがく)の臼歯咀嚼(そしやく)面が三角形をしていて,歯数や歯の形態から原始的な哺乳類とされる。かつては正獣類(有胎盤類)の最古のものと考えられ,食虫類に含められたこともあるが,後獣類(有袋類)との類似性も強い。現在は,正獣類と後獣類の中間段階のものとして,正獣類でも後獣類でもない,第3の絶滅した系統の群に含められている。また,絶滅した肉歯類との近縁性を認めて,それとともにデルタテリディウム目という独立の分類群を設けることもある。歯の形態からは食虫生活者であったと考えられる。現在のところモンゴルのみから産し,北アメリカからの産出報告もあるが疑わしい。学名ギリシア語に由来し,デルタはギリシア文字のΔ,獣を意味するテールと指小辞のイディウムとの合成である。
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関連語 真人 名取

最新 地学事典 「デルタテリディウム」の解説

デルタテリディウム

学◆Deltatheridium

モンゴルの上部白亜系のバイン・ザク(Bain Dzak)層,ジャドクタ(Djadochta)層から発見された小型哺乳類。大臼歯の形態はトリボスフェニック型。肉歯類とのかかわりを指摘した研究もあるが,現在では,正獣類とも後獣類とも分類できず,正獣類-後獣類段階に達した哺乳類であるとだけにとどめおかれている。

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