トゥルク大聖堂(読み)トゥルクダイセイドウ

デジタル大辞泉 「トゥルク大聖堂」の意味・読み・例文・類語

トゥルク‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【トゥルク大聖堂】

Turun tuomiokirkko》フィンランド南西部の都市トゥルクにあるルーテル派大聖堂市街中心部に位置し、アウラ川に面する。13世紀に建造。石造教会として増改築がなされ、19世紀の大火後に再建。高さ100メートルの鐘楼をもつ。ルドルフ=エークマンによる国民的ロマン主義フレスコ画が残る。

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世界の観光地名がわかる事典 「トゥルク大聖堂」の解説

トゥルクだいせいどう【トゥルク大聖堂】

フィンランド南西部の西スオミ州の州都トゥルク(Turku)市街、アウラ川南岸に建つ大聖堂。同国の教会の中心的存在で、現在はフィンランドルーテル教の中央教会(司教座聖堂)となっている。トゥルクには、1229年にローマ教皇グレゴリウス9世により司教座が置かれたが、この大聖堂は1300年に、フィンランド最初の司教の聖ヘンリーと聖母マリアに捧げる聖堂として建設が始まり、13世紀末に完成した。その後も何世紀にもわたって増改築が行われてきた。現在の聖堂の建物は、1827年のトゥルクの大火災により被害を受けた聖堂を修復し、新たにデザインされたものである。この火災で塔も倒壊し、建築家エンゲル(Carl Ludvig Engel)の設計で、新たに現在の塔が建てられた。また、1979年にも大改修が行われている。内部には、宮廷画家R.W.エークマンが描いた1836年のロマン主義の祭壇画や天井画がある。また、博物館が併設され、この大聖堂の歴史に関する模型や、典礼聖器、テキスタイル中世彫刻などの展示が行われている。

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