トビモンオオエダシャク(その他表記)Biston robustum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トビモンオオエダシャク」の意味・わかりやすい解説

トビモンオオエダシャク
Biston robustum

鱗翅目シャクガ科。前翅長 35mm内外。シャクガのなかでは体の太い種で,雄は雌より小さい。触角は雄では櫛状,雌では糸状。前翅は細長い。全体灰褐色で翅表には黒色の2横帯がある。幼虫リンゴナシクヌギ,サクラ,ツバキ,茶などの葉を食べる。成虫は春に出現し,雄は灯火に飛来するが,雌はあまり活動しない。北海道本州,四国,九州に分布する。奄美大島と沖縄本島産は亜種 B. r. ryukyuensisという。なお Biston属のエダシャクはイギリスにおける工業黒化の例として有名である。

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「トビモンオオエダシャク」の解説

トビモンオオエダシャク
学名:Biston robustus

種名 / トビモンオオエダシャク
解説 / メスは大きいです。
目名科名 / チョウ目|シャクガ科
体の大きさ / (前ばねの長さ)28~38mm
分布 / 北海道~南西諸島
成虫出現期 / 3~4月
幼虫の食べ物 / ブナニレ、バラ類など

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