トリオース

デジタル大辞泉 「トリオース」の意味・読み・例文・類語

トリオース(triose)

炭素原子3個をもつ単糖類。生体内の解糖系代謝の中間体三炭糖

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精選版 日本国語大辞典 「トリオース」の意味・読み・例文・類語

トリオース

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] triose ) 炭素原子三個を含む単糖をいう。天然には存在しないが、合成によってつくられる。グリセリンアルデヒドはその一例。三炭糖。

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化学辞典 第2版 「トリオース」の解説

トリオース
トリオース
triose

C3H6O3(90.08).三炭糖ともいう.炭素数が3個の単糖の総称.一対のアルドース(R-およびS-グリセルアルデヒド)と1種類のケトース(1,3-ジヒドロキシアセトン)が存在する.これらはいずれもモノリン酸エステルとして,光合成発酵,解糖,ペントースリン酸サイクルなどに中間体として現れる.いずれも非結晶性.水に易溶.甘味があり,還元糖としての一般的性質を示す.[CAS 453-17-8:(R)-トリオース][CAS 497-09-6:(S)-トリオース]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「トリオース」の解説

トリオース

 三炭糖ともいう.炭素3個の糖.アルドースとしてはグリセルアルデヒド,ケトースとしてはジヒドロキシアセトンがある.いずれもリン酸エステルが解糖の中間体.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトリオースの言及

【単糖】より

…ただし,フコースfucose(6‐デオキシガラクトース)はL‐型が天然のものである。 単糖は含まれる炭素原子の数によって,二炭糖(ジオース),三炭糖(トリオース),四炭糖(テトロース),五炭糖(ペントース),六炭糖(ヘキソース),七炭糖(ヘプトース)というように分けられる。グルコースは最も代表的な六炭糖である。…

※「トリオース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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