トリクロロシラン

共同通信ニュース用語解説 「トリクロロシラン」の解説

トリクロロシラン

ケイ素塩素水素からできた化合物で、半導体材料の高純度多結晶シリコンの主原料になる。液体無色で、31・8度で気体になる。人体に有害で、極めて引火性が高い。三菱マテリアルによると、空気中の水分と反応すると熱や水素が発生する。不活性ガス下での取り扱いが求められ、火などから遠ざけるほか、静電気放電の予防、火花を発生させない工具使用などの措置が必要。

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化学辞典 第2版 「トリクロロシラン」の解説

トリクロロシラン
トリクロロシラン
trichlorosilane

SiHCl3(135.45).シリコクロロホルムともいう.Siと乾いたHClとの反応や,SiH4とHClとをAlCl3触媒下で反応させると得られる.無色の流動性のある液体.正四面体型のSiHCl3分子が存在する.密度1.34 g cm-3.Si-Cl約2.02 Å,Si-H約1.47 Å.融点-126.5 ℃,沸点31.8 ℃.空気中で発煙する.蒸気と空気の混合気体は爆発性がある.有機溶媒(ベンゼン,二硫化炭素,四塩化炭素,クロロホルムなど)に可溶.水で加水分解する.第三級アミンとの混合物はポリハロゲン化合物や,芳香族カルボン酸を還元する.触媒の存在下で,オレフィンアセチレンに付加する.半導体用高純度ケイ素の製造原料や,有機ケイ素化合物の合成原料に用いられる.有毒.[CAS 10025-78-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「トリクロロシラン」の解説

トリクロロシラン

 SiHCl3 (mw135.45).シリコクロロホルム,トリクロロモノシランともいう.第三級アミンとの混合物はポリハロゲン化物や芳香族カルボン酸などを還元する.

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