トロル(英語表記)Carl Troll

改訂新版 世界大百科事典 「トロル」の意味・わかりやすい解説

トロル
Carl Troll
生没年:1899-1975

ドイツの地理学者。ベルリン大学教授,ボン大学教授,同学長,国際地理学連合会長等を歴任。植物地理,氷食地形などの研究に始まり,生涯をかけて南アメリカ,アフリカ,アジア三大陸にわたる高山地域の植生,気候,地形,土壌,文化地理等の総観的比較研究を行い,超人的な業績をあげ,A.vonフンボルトの再来と称賛されている。ミュンヘン大学で生物学,地質学,地理学を修め,E.vonドリガルスキのもとで助手となる。1925年には,早くも教授資格論文《中部ヨーロッパの植生の海洋的特性》を仕上げた。26-29年ボリビアとチリ北部の熱帯アンデスの学術調査,その間にドイツ・オーストリア・アルプス協会のアンデス探検にも参加,ラ・パスの山地と盆地の写真測量図を作成。これらのルートマップは1万kmをこえた。33-34年には東アフリカの熱帯高地の研究旅行,37年にはナンガ・パルバットの学術探検を指導。雑誌《地理学Erdkunde》を刊行,その編集にあたるほか,主要な研究論文だけでも300編をこえる。ベルリン地理学協会のカール・リッター金賞,イギリス王立地理学協会のビクトリア金賞,15以上の内外学会・協会の名誉会員等,多く栄誉をうけた。
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百科事典マイペディア 「トロル」の意味・わかりやすい解説

トロル

北欧神話民話に出てくる精霊。山,湖,川などに住み,巨大醜怪な姿をしているが,小さく姿を変えることもできるという。

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367日誕生日大事典 「トロル」の解説

トロル

生年月日:1899年12月24日
ドイツの地理学者
1977年没

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